2013-07-06 こぼれ話 その他 昨日は、貫入の入ったお茶碗をご紹介したので、「貫入」について、簡単にご説明いたします。 貫入とは、陶器、磁器の釉に生じるヒビのことで、傷ではありません。 釉薬は、高温で焼かれると溶けてガラスのような層になります。そして窯出しして、冷える際に陶器、磁器の素地と釉薬の収縮度が異なるので、釉層に細かなヒビ(貫入)が入るのです。 釉薬の種類によって、収縮度は異なりますから、目に見えるヒビの美しさを装飾として用いているものを「貫入」としています。